自己否定をやめる100日、13日目 2024/12/06
天気:晴れ
メンタル:曇り
この場合、居心地のいい穏やかな曇り空。
『アノマリー』(エルヴェ・ル・テリエ、早川書房)を読み終えた。おもしろかったが、すごくおもしろいとのめり込むほどではなかった。帯のコメントがネタバレになっていた。まあ、ネタバレになっていてもそれほど重要ではないのだが。起きていることを淡々と書いている感じが自分とうまく合わず、だいたい30~40ページくらい読むとリズムに乗ってくるはずなんだけど、『アノマリー』はなかなかフックせず、ピンとこないまま終わった。ふーんて感じだった。私の感受性が枯れ果てているのかもしれないと危惧した。
昨日は外出せねばならず、帰宅後はダウンしていた。今日は一日ゆったり過ごせて充実していた。『アノマリー』も読んだことだし。
虚しさについて少し考えたのだが、①働いていたとき常に感じていた緊張が退職したことでほどけた。②退職後の自分の身体は休もうと必死にリラックスモードでいる。③そのせいで、読書なり映画なりで些細でも刺激を受けると緊張が生まれる。④身体のリラックス・システムが刺激に抗って強制的にリラックスさせようとする。⑤それが虚しさとして感じられているのではという結論に行き着いた。
虚しさを感じたら、一旦休憩して、気持ちを切り替える時間を作る。私は本心で本当に人生が無意味だとか、すべては無駄だとか思いたいわけではない。身体と精神のミスマッチによる誤作動、あるいはシステムのバグのようなものだと思う。これが最新のゲームだったら修正パッチでアップデートが入るだろうが、人生にはないので、だましだましやっていく。幸い私は過去に数百時間とスカイリムをプレイしていた経験があるので、バグをだましだましやり過ごすことには慣れている。
遠方で暮らしている弟に、退職したことを伝えたら「やる気を出すためのやる気が養えるまでやりたいことをやってポジティブになれよ」とのことだった。「やる気を出すためのやる気」というのはいい言葉だと思った。確かにそういうものはあると思う。意識しないけど。レジリエンスとも言える。